マンマクリエイティブの昔と今

マンマクリエイティブの初期メンバーで、「ねえさん」、「少年」と呼び合うふたりがマンマらしさ、マンマの成長を語ります。

山猫バル | 店長

佐々木 恵

Megumi Sasaki

1979 年生まれ、白老町出身。マンマクリエイティブが誕生する前の 2005 年、「Ouchi」スタッフに。12年、「山猫バル」オープンと同時に店長になる。

中目卓球ラウンジ | 店長

長谷川 和也

Kazuya Hasegawa

1983 年生まれ、登別市出身。大学卒業後、コールセンターのスーパーバイザー、営業職などを経験し、2011年入社。「中目卓球ラウンジ」に配属され、現在に至る。

「一緒にやろうぜ」って
電話がきた
(長谷川)

長谷川

ねえさんは、どうしてマンマに入ったの?

佐々木

私は会社ができる前の 2005 年にカレー&ごはんカフェ [ouchi]に入ったの。小さな飲食店で働きたいと求人誌を見ていたら「Ouchi」の求人があって、お店がいい雰囲気だったから、働かせてほしいって。少年は?

長谷川

僕は「中目卓球ラウンジ 札幌分室」の店長だった先輩に会いに店に通っていて。ある時、酔って「いまのこの中目は良くない、こんなんじゃもったいない」と生意気を吐いたら、偶然店にいたオーナーが聞いていて、数日後に「一緒にやろうぜ」って電話がきた(笑)。

佐々木

そういういきさつだったんだ。知らなかった。

長谷川

そうなんですよ。「中目卓球ラウンジ」に街の仲間が来なくなっていたから、うちで遊ぼうよと周りに声をかけて。一般のお客さん向けには、飲み放題を始めたり、広告を出したり。卓球とうたっているのだから、卓球ファンにも来てほしいなと、ラケットのラバーを全部張り替えたりもして。結構、全方位的にアピールしていった。

佐々木

客層に厚みが出て、さまざまな色を持った店に育っていった陰には、少年の努力があったんだね。

新しい個性を
店のコンセプトにのせる
(佐々木)

佐々木

「Ouchi」、「中目卓球ラウンジ」に続いて、「山猫バル」ができた頃から会社っぽくなった気がしない?

佐々木

そう思う。2店舗の時代は個々の店が、店長と現場スタッフという関係の中で動いていたけど、社員が増えていくうちに店長と現場をつなぐ役職が必要になり、上下関係が整理されていった。

長谷川

ねえさんは、オープン時から「山猫バル」の店長なわけだけど、どんな店を作ろうと思ってるの?

佐々木

コンセプトは「都会の森の奥にあるレストラン」。おいしくてワクワクする、豪快で男らしい料理を出そうと思ってね、それは今も変わっていない。調理スタッフが変われば、持ち味や色も変わるけれど、そうした新しい個性もコンセプトにのせていけるように気をつけてきたかな。

長谷川

客層の変化は?「中目卓球ラウンジ」は、最近は一般のお客さん、卓球ファンの方が多いけど。

佐々木

当初は40代が多かったけれど、会社が「さっぽろオータムフェスト」に参加したり、札幌PARCOや大丸百貨店にお店を構えたりしたことによって、興味を持ってくれる20代が増えた。客層はぐっと広がったね。

お互いに良い刺激を与えている(長谷川)

長谷川

接客についての考えも聞かせてほしいなぁ。

佐々木

「山猫バル」は料理主体のお店だから、お客さんと仲良くし過ぎるのは違う気がするのね。でも、ワインや料理のことは、問われればきちんと説明できなければいけない。ここは昔からしっかり教育してる。

長谷川

「中目卓球ラウンジ」は、みんなでワイワイ、気楽に使ってほしい店で、雰囲気づくりが大事だから、音楽というか選曲はかなり気を使ってます。

佐々木

ミラーボールを付けたのも雰囲気づくり?

長谷川

「店はシンプルにしたほうがいい。そのほうが新しいものが集まってくる」とアドバイスされたことがあったので迷ったんだけれど、ギリギリ大丈夫かなと思って(笑)。ねえさんだって、時々、ぶっとんだ料理を作るでしょう。「トナカイサンド」とか。

佐々木

あれは、エゾシカレシピコンテストに出したもので、クリスマス限定料理だから(笑)。でも、「トナカイサンド」もコンセプトからはズレていないでしょ?

長谷川

確かに、森の奥のレストランでは、トナカイ肉を使った料理は出るかもしれない(笑)。お互いに良い刺激を与えているということで(笑)。

仕事以外のことでも応援、
協力してくれる
(佐々木)

佐々木

会社の話で言うと、「Ouchi」で働いていた頃、お店で切り絵の個展を開かせてくれたことがあってね。

佐々木

ねえさんの切り絵、すごいからなぁ。

長谷川

あの時、仕事以外のことでも協力、応援してくれるのがすごくうれしかった。私たちは飲食の仕事をしているけれど、それ以外に興味があるものがあれば、それも伸びるようにと会社が気にかけてくれるでしょ。

佐々木

入社前に、「中目卓球ラウンジ」でTシャツ展をやっているのを見て、ここの経営陣は遊び心がある人達なんだなと思った。あれはよーく覚えてる。

長谷川

飲食以外のことでもいい、何年後こうしたい、これができるようになりたいと目標を持った人に入社してほしいね。そういう人にはすごくいい環境だから。

佐々木

個性を仕事につなげてくれる会社?

長谷川

僕は、社長の「みんなのお母さんのつもりで頑張るわ」という言葉を社訓として受け止めていて、社長のその気持ちに応えたいと思っているんですよ。

佐々木

少年、うまく締めた(笑)。

長谷川

ねえさん、そういう言い方しないでよ(笑)。

2006年12月、ススキノの外れの何もない南5西9にオープンした「中目卓球ラウンジ」の店内。静かな場所にお客さんが入り過ぎて騒音問題となり、立ち退きになって現在地へ移転という、レジェンド?を生んだ

ねえさんが制作した作品。緻密でステンドグラスのような配色、構図はプロ顔負け!?「ouchi」のショップカードやダイレクトメールにも採用された